勉強も運動もイマイチな中学生。そんな我が子にできること
勉強ができなくても、何かひとつでも秀でたものがあれば親として嬉しいものです。
「部活のサッカーに夢中!」
など、何か打ち込めるものがあって、結果も出せていれば言うことなしですよね。
しかし、それはあくまでも理想の話です。
実際は勉強もできないし、スポーツが得意なわけでもない我が子。
「パッとしない」という表現が合っているのかもしれない。
Contents
■中学生になるとガクンと下がる自己肯定感
何をやってもイマイチで、なんだかパッとしないこの感覚。
実は保護者の方が感じている以上に、お子さんの方が強く実感しているかもしれません。
周りの目が気になるというよりは、まだまだ「自分中心」だった小学校低学年の頃。
学年が上がるにつれて、
「Aさんは勉強ができる」「B君は走るのが速い」
など、個人の能力的な差に気づき始めて、やがて友達の間で無意識に優劣をつけたり、自分を他者と比較したりするようになっていきます。
高学年になると、特段抜きんでて何かで能力を発揮しない限り、褒められる機会も自然と減りるのが通常ではないうでしょうか?
と、どうしても自己評価がジワジワと低下していってしまう中学生も多いようです。
さらに中学生になると、この状況に拍車がかかります。
勉強面では試験や成績で具体的な評価や立ち位置がつくことで、「できる」「できない」の差が如実になってくるためです。
という現実。小さいころは頑張ったことで褒めらたことも成長するにつれて回りの評価が気になってくる。親子共にやり場のない「煮え切らない」気持ちだけが膨らむこの状況、辛いですよね。
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■「やればできる!」とは言うものの……
そんな言葉をよく聞きますが、その「やる気を引き出す」ことが難しいと悩む人は多いと思います。
勉強でも運動スポーツでも、夢中で頑張ろうと思えるものがあればいいのですが、そもそも我が子には全力投球しようと思えるもの自体が無いとスタート地点に立てていないと感じる人も少なくないのではないでしょうか?
よくよく考えれば……
中学受験をくぐり抜けた訳でもなく、スポーツ大会に全力投球したことがある訳でもない。今までに何かの目標に向かって、思い切りやり切った!完全燃焼した!という経験をしたことがないのかもしれない。
だから、「やる気を出す」とか「頑張る」ということが難しいのかもしれない。
では、この「パッとしない、頑張れない状況」から抜け出すために、親として何をしてあげられるのでしょうか?
■まずは「小さな達成感」を体験させてみる!
この状況を変えるのに、決して遅すぎるということはないと思っています。
まして中学生は、長い人生では「まだまだ始まったばかり」、序章にすぎません。
勉強やスポーツに限らず、どんなことでもいいので、小さな成功体験をしていくことから始めてみてはいかがでしょうか。同じお悩みをもつご家庭ではどんなことを行ったのか気になると思いますので、少しご紹介します。
【小さな成功体験の事例】
毎日の起床時間や就寝時刻を決めて、それを守ることができた
簡単な家事をひとつだけ、継続して手伝うことができた
毎週日曜は親子でウォーキングをすることができた
など
見ていただけるとわかりますが、基本的に些細なことばかりです。
お子さん自身が自分でやると決めたことを継続して達成感が得られれば、確実に成功体験になっていきます。
この成功体験が積み重なっていくことで、「やればできる!」という感覚が今よりも少し味わえるようになってくるはずです。
そこから、自分も頑張ればできるかもしれないから、スポーツにも少し挑戦してみるようかなとか、勉強にも前向きな気持ちで取り組んでみようかなという気持ちにつなげていければしめたものですよね。
そうなれば、「まずは15分でも机に向かってみる」「1ページだけ問題集に挑戦してみる」などの挑戦に取り組むやる気を引き出していけるようになるかもしれません。
さらに最近では、日々の学習履歴をデジタルで目に見える形で残してくれる「家庭学習
ツール」や「オンライン学習プログラム」などを導入している家庭も多いようです。
これらを活用して、お子さんの達成感をさらに盛り立てて上げるのもおすすめです。
まずは、お子さんが取り組めそうなことを親子で考えるところから始めてみてくださいね。
そして達成できたら、たくさんほめてあげてくださいね!
ほめる言葉をたくさん声掛けすることで、親自身の自己肯定感もあがる効果もありそうですよね。