中学生の「数学」といえば、一気に難しくなるというイメージがつきもの。
子どもの教科書をチラリと見ると、「自分も中学生時代にこんなこと勉強してたっけ?」と思ったりしますよね。
はじめのうちはいいものの、だんだん一次関数や図形などが本格的に始まったらもうお手上げ!自分でさえ無理だと思うのですから、元々数学が得意な方ではない子ができないのも頷けますよね。
でも「全くできない」ままでは困りもの。
そこで今回は、自宅でできる数学克服の方法についてご紹介したいと思います。
数学ができない中学生におすすめな▶「数学が苦手」な生徒のためのオンライン数学塾では、体験レッスンが受講できます。
Contents
■「数学=難しい、分からないもの」という気持ちが強い
うちの子もそうですが、数学ができないと感じている中学生の中には、そもそも数学への強い苦手意識がある子が多いような気もします。
振り返ってみると、小学校4~5年生ぐらいから算数の宿題をやっていても時間がかかるようになってきて、「分からない」と言うことが多くなっていったかも……。
宿題で分からないことがある時は、その都度一緒に取り組んでフォローをしてはいた。
でも宿題を終わらせるだけで精一杯で、理解不足の単元が分かるようになるまでしっかり教えてあげるということまでできず、なんとなくあやふやなまま終わってしまうことがありました。
小学生の時に「分からない」という経験を何度もしているため、その延長上で「数学も分からないもの」という苦手意識が強く刻まれてしまっているのかもしれません。
どんどん新しいことを習っても、消化不良状態が続くので、何度解説を読んでも理解できない。その結果、どんどん「分からない」が蓄積されていく……。
こうなると、(ああ、小学校のうちに算数の理解できていないところをしっかりクリアにしておいてあげれば良かった!)と、親として後悔してしまいます。
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■親が教えるのにも「限界」がある
我が子が中学生になってから心機一転、数学の苦手意識を払拭してあげるためにもしっかりフォローしてあげようと思っても、とにかくうちの子は問題が解けない!という状態に愕然とした経験はありませんか?
(本腰を入れてしっかりやらせなくちゃ!)と思っても、思春期真っただ中の子どもに親が勉強を教えることほど骨の折れることはありません。
親と子ではどうしても甘えや反抗心が出てしまい、家庭内バトルもしばしば勃発してしまうので親の方が疲れてしまいますよね。
そこで、第三者の手を借りようと、個別指導や家庭教師にお願いするケース増えるのもこの時期です。(周囲のママ友にリサーチすると、中学生になってから塾に通わせて数学の補習を受けるご家庭も多いです!)
とはいえ、それで一件落着すればいいものの、そんなに甘くないのが世の常。
ただでさえ学校の授業にもついていけていないのに、個別指導先でもうまく理解できないとお金ばかりがかかってしまうことにもなりがちなのです。
また、個別指導塾や家庭教師の場合、先生との相性も大いに関係するので、我が子と息の合う先生を見つけるのは至難の業のようです。
中学校でもついていけない!個別指導や家庭教師でもイマイチ!そんなときはどうすればいいでしょうか?
■数学が全くできない中学生は、小学校の内容まで遡れる教材が◎
(我が家もかつてそうでしたが)数学が全くできない中学生の子どもがいるなら、塾や個別指導でもなく、小学生時代の単元まで学習をさかのぼることでから始めるのがおすすめです。
数学は知識を積み重ねていく教科なので、基本がしっかりできていることが大切。
基本の計算問題や考え方がしっかりと身についてさえいれば、応用問題も少しずつできるようになってくるんです!
というのも、中学生の数学の学習は「算数で習った基本の計算が習得できていること」が前提で、たとえば中学校で習う因数分解や方程式の計算、図形問題の計算などでは、分数の計算が当たり前のように出てきます。
ところが、小学校時代に分数の計算でつまずいた箇所があったり苦手意識があったりすると、これらの問題を解くことができなくなってしまうのです。この状態が積み重なってしまうことで、子どもの数学苦手意識が植え付けられてしまうのはかわいそうですよね。
というわけで、まずは「昔の問題なんて、やってられない」といったプライドは一度横に置き、小学校時代の学習内容まで遡って始めてみることが一番の近道のようです。
そうすれば、理解できているところとそうでないところがハッキリ区別できるし、復習を重ねて解ける問題が増えていけば、自然と子どもも自信がつくようになり、「算数や数学=苦手」という負のイメージを少しずつ取り除いていくことができます。
【おすすめ教材タイプ】
・小学校の算数ドリル(学年別・分野別など、いろいろあり)
・タブレット教材(無学年方式を採用しているもの)
・ICT教材(無学年方式を採用しているもの)
世の中はまだまだコロナで家族旅行も難しいので、今年の夏休みなどを使って市販されている計算ドリルを、学年ごとに遡って一気に取り組んでみるのも良いかもしれません。
または、無学年方式を採用している学習教材などに頼ってみるのも良さそうですね。
焦らずじっくり取り組んで、今年こそ子どもの数学への苦手意識を一緒に克服していきましょう。