勉強が苦手・できないってどのくらいの程度なのか個人差はあると思いますが、お子さんの勉強について親・保護者として何をすればよいか悩んだ経験ありませんか?
思春期の我が子に「学校どう?授業はどんな感じ?」と聞いてみるものの、返ってくる答えはだいたい同じ。
「別に」「普通」「特にない」
このような返事が返ってくる度に、「昔はもっと色々な話をしてくれたのに……」「これが思春期?」「うちの子が何を考えているのか分からない」といった想いに駆られるのではないでしょうか?
さらに心配なのは、中学入学以降、少しずつ成績が落ちているのに勉強をする気配がない時!多感な年頃の我が子に対し、モヤモヤした気持ちを抱える保護者は決して少なくありません。
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抜け出しにくい「中学生ならではの悩み」
少しくらい苦手な単元があっても、次の単元に進めばどうにでもなった小学生時代の勉強とは違い、中学生になるとそうはいかなくなりますよね?
学習範囲が広がるだけでなく授業のペースも早くなるので、理解できない単元が出てきた時につまずくと、分からないままどんどん授業が進み、ますます分からなくなってしまう負のスパイラルに陥りがちです。
授業がよく分からないから、勉強がつまらない。
かといって他に何か特別なことがあるわけでもない。
パッとしない自分。
毎日つまらない。
もう学校に行きたくない。
このように、学習が本格化してくる中学生時代の悩みは、ちょっとしたつまずきをきっかけに深刻化するケースもあり親だけでなく子ども自身も不安に思うことも多いようです。
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保護者だって不安!でも昔と現在は違うことも知っておきたい
親としては、なんとか勉強ができない負のスパイラルから抜け出させてあげたいと思うのではないのでしょうか?
中高一貫校でない場合は高校受験も控えているため、我が子の状況を目の当たりにすればするほど、将来に漠然とした不安を抱えてしまいますよね。
ところが自分が中学生だった頃に比べると、現在の中学校の学習範囲は大きく異なっていることを知らない保護者がいるのも事実です。
高校の選択肢も通信・N高など多岐にわたっています。
また受験を取り巻く環境も大きく変化し、親として何をどうしてあげたらよいのか分からない、というのも正直なところではないでしょうか?
■理想は、「勉強する意味が自分の将来像と結びつくこと」
「勉強しなさい」とガミガミ言いたくはないし、言っても反発されるため、親子のコミュニケーションに悩む頃です。お子さんと同じく、明確な答えがないからこそ保護者としても悩んでしまいますよね。
この根深い悩み、どうやって解決していけばよいのでしょうか?
そもそも「勉強ができない」「勉強がつまらない」と感じる悩みには、勉強することの意味を見い出せていないということが根本にありそうです
「何のために勉強するのかが分からない」という思いが根本にあるからこそ、勉強でつまずいてしまった時に「もういいや」という諦めた気持ちになってしまうのです。
一方、「なぜ勉強しなくてはいけないか」という目的意識がはっきりしていれば、「〇〇という目標を叶えるために勉強しよう。そのためには、分からないものや苦手なものをクリアにしよう」と、具体的な行動に落とし込むことができるようになります。
本来、中学生にもなれば周囲からの強制ではなく、自分で設定した目的意識があれば、それに向かって努力をするスイッチを自分のタイミングで押せるようになっていきます。
将来なりたい職業があるなら、それに近づくために。
実際、中学生の段階で将来の夢が具体的に決まっている子はそうはいないので、「勉強することによって、将来の選択肢が増える」という広義の目的意識でも構いません。
または、少しでも興味のある分野、例えばゲームが好きなら「ゲームに関係のある仕事につけるかも」といった感覚でもよさそう。
そこまで先のことと結びつけるのが難しければ、今よりほんの少しだけ先の将来、例えば「高校進学」と結びつけてあげるのもおすすめです。
本人が「ここに通ってみたい」という高校が一つでも見つかればしめたものです。
高校進学という具体的な目的が見つかれば、ただ漫然と授業を受けるよりも主体的に勉強ができるようになっていくはずです。
■楽しく学習できそうなツールで足掛かりをつくるのもアリ
長期戦になるかもしれませんが、「何のために自分が勉強をするのか、目的を意識させる」という方法がスムーズにいけば、状況は良い方向に向かいます。
しかし、相手は何かと難しい思春期の我が子。
将来像と結びつけて目的意識を持たせる環境づくりを試してみつつも、なかなかうまくいかない時は、気軽に試せる学習ツールに頼ってみたり、学習の動画サイトを活用したりするのも一つです。
くらいの感覚で始めてみることで、意外と今の状況を打開するきっかけを作ることができるかもしれないので、試してみてはいかがでしょうか。